ピアノ

イ・ヒョク
Hyuk Lee
太陽のようなピアニスト、イ・ヒョクが、目くるめく演奏技術と天性のドラマトゥルギーのセンスで聴衆を感動させた
『クラシカ』2022年11月より
イ・ヒョクは2022年ロン=ティボー国際ピアノ・コンクールにおいて、プロコフィエフのピアノ協奏曲2番を卓越した解釈をもって演奏し、みごと優勝した。それ以前には2016年に16歳で史上最年少参加者としてポーランドのパデレフスキ国際ピアノ・コンクールで優勝。2018年には浜松国際ピアノ・コンクールで第3位に入賞している。
2000年にソウルで生まれる。3歳でピアノとヴァイオリンを同時に習い始めて音楽の世界に足を踏み入れ、9歳でオーケストラ・デビュー。14歳からはモスクワに留学し、モスクワ音楽院でウラディミール・オフチニコフに師事。その後、パリのエコールノルマル音楽院ピアノ科を首席で卒業。
これまでワルシャワのフィルハーモニーホール、パリのシャトレ座やシャンゼリゼ劇場、モスクワ音楽院大ホール、バーデン=バーデン祝祭劇場、コロン劇場など著名な会場で演奏。そしてワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ放送交響楽団、NHK交響楽団などと共演している。
2023年フランス革命記念日には30万人の観衆のもと、エッフェル塔の下で開催されたコンセール・ド・パリで演奏、テレビ中継された。音楽祭への参加も多く、ポーランドのドゥシニキ音楽祭、モンペリエ音楽祭、ノアンのショパン・フェスティバル、ソウル・アーツ・センターの大晦日コンサートなどに出演している。
実弟のイ・ヒョとともに2台ピアノによるコンサートも行っている。2023年から2024年にかけて、ピアソラ、ミヨー、ガーシュウィン、サン=サーンス、カプースチンなどを弾くコンサートを各地で開催し、大反響を呼んだ。
ピアノだけではなく、ヴァイオリンやチェスにも熱心に取り組む。ヴァイオリンは現在も学び続けているほか、コンサートのスケジュールの合間を縫ってチェスの国際大会に出場。国際チェス連盟の世界ランキングにも名を連ねる。
Media
Concerto Repertoire